CALMA BY RYO OKAMOTO

CALMA

CALMAとは

人は自然である「業」を理解せず、自然以外の生命体であるかのように振る舞い現在を生きている。
CALMAは、人が自然の一部であることを様々な手法で伝えようとしています。そして自ずと未来は自然という地球をベースに生み出さなければいけないと考える。

未来は、現在にある。

未来の部族をテーマに、価値を無くした素材や物事にあたらしい価値を創り出し作品や空間を生み出します。
博物館で鑑賞する部族とは、遠い密林の民であったり、あるいは数千年前の人類の記録をいいます。しかし、今を生きる我々もまた未来の鑑賞対象であるはずです。今、この時代をどう生きたか?美術作品、空間デザイン、さまざまディレクションという形で現在にうみだしアーカイブします。


Ryo Okamoto

岡本亮 - 1977年兵庫県生まれ。1996-2000年ロンドン、キャンバーウェル大学、セントラル・セント・マーチンズ大学で芸術を学ぶ。アラスカカヌー1000キロ全行程野営を始め、世界各国を放浪。その後輸入雑貨店を経営。各地での買い付けで現地から漂う歴史や営み、オフロードバイクレースやカヌー旅、多様な生物の生態系を通じて民族学に興味を持ち作品製作を続ける。2018年アートブランド「CALMA」を立ち上げる。2022年加古川市に「自然と文化」の発信基地「ON THE HILL」をプロデュース。2023年「モトコーミュージアム」をディレクターとしてまとめアーティストとして作り上げた。

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Masumi Sasaki Gallery ‘Group show’

開催日 : 2025年3月1日(土)-3/30(日)

at Masumi Sasaki Gallery

135-0007 東京都江東区新大橋3丁目17−10 水野ビル 1階
森下駅 大江戸線 新宿線 清澄白河界隈

この度MASUMI SASAKI GALLERYにて、3月1日(土)より、CALMA by Ryo Okamoto「︎カルマの世界」を開催します。

ロンドンにて美術を学び、国内外で作品を発表してきた岡本亮が2018年に立ち上げた”CALMA”は、「未来に残る現代の部族」を称し、未来に残る営みや思想・哲学をアート表現として作品化し、現代を生きる私たちの価値観を未来の視点から捉え直すことで、私たちが抱える様々な問題・課題を提起します。

岡本が掲げる“ブランドアート”であるCALMAの創作範囲は平面および立体作品にとどまらず、社会や他者と関わりながら作り上げていくプロジェクトを含んでおり、絵画やオブジェといった個別の分野だけでは表現することがもはや困難である現代社会の姿とその問題点を創作活動の一部として内包させ、浮き彫りにすることで私たちに提示してきました。

CALMAのシンボルや思想・哲学を記した平面作品や、移動手段としてのバイク、物資の保管庫としてのアルミニウムスーツケース、狩猟のための道具、自然素材と機能にこだわった衣類、信仰対象の自然鉱物や歴史上の神々の像などの立体作品の制作に加え、別分野のプロフェッショナルとのコラボレーションやワークショップの実施や場所作りとして、多彩な人々と対話を重ねる”RADIO CALMA”や、奈良県・吉野川のゴミ問題に取り組む” RUBBISH RABBIT PROJECT” 、その吉野川で行うアユ突きのワークショップ、増えゆく情報とリアルを問題視する仮装パフォーマンス”Mysterious walk”、JR神戸元町高架下を半年にわたりジャックした創作空間や毎月変わるイベントのディレクションなど、人間の在り方と自然に向き合いながら範囲を広げ、”生活活動”ともいえるCALMAの創作活動は、衣 / 食 / 住 / 移動 / 信仰といった様々な人の営みの500年先の未来をどうとらえるべきなのか、という大きな疑問や問題定義、問いかけです。

近年は“MIND TRAIL”(奈良、2022)や松本建築芸術祭(長野、2023)などの芸術祭で作品を発表してきたCALMAですが、本展覧会では、シンボルであるケンタウルスをモチーフにした平面作品、ブランドアートの鍵となるロゴアート、秩序と自由がテーマのバイクを使った新作、鉱石や動物の化石などを使った信仰対象シリーズ、未来と生命に切り込んだスーツケースシリーズなどを展示し、「未来に残る物には人類哲学の本質がある。」と語る岡本が、現代の部族であるCALMAの世界観をギャラリー空間に現出させます。

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