「ART FLAT」 東京 2018.7/6-7/11
ついに今年のCALMAがはじまった。
場所は東京都渋谷区初台、メキシコ人の友人JESUS(ヘスース)が運営するマンション兼ギャラリー。
彼は類い希なセンスの持ち主で凡人にはとうてい出来ないようなクリエイティブ活動で生計を立てている。そんな彼の運営するART FLATは当然しゃれた照明や壁で構成されていた。
人知れずマンションの中に作品を持ち込み、最高の空間に仕上げるのだからなかなか興奮する。
作品をたくさんの人に見てもらいたいという人があるが、新しい物を提案している僕にとってはそんな恐れ多いことは思わない。そもそもたくさんの人に見てもらえる場所で作品を出してないので知らない人をもてなす設定が破綻している。そういうのはある程度名前が売れた人のステージで見やすい場所でそれなりの対応が出来る場所でこそ実現できる。どんなにおもしろい事やっても人をもてなせないのは苦痛である。この会場ではたくさん来られても僕は対応出来ないw。
と言うわけで、具体的に一緒にやりたいことがある人には直接メッセージを送る。その他はフェイスブックやインスタでさらりと告知するのみ。全く流行っていない僕をフォローしてくれる人は少なくない。そういう人がしがない発信をキャッチして展示会場まで足を運んでくれる。心からうれしい。そういう人とはやはり何か新しい未来の活動を共にする可能性を感じるし話していてもとても楽しい。
そうなんです。
そもそも相性が合う人と合わない人がおり、合わない人にすり寄ったり近づいてこられてもそもそも何も化学反応は起こらない。自然発生的に組み合ったそのチームこそ唯一作れる状況がある。求めているのはそれだ。
という訳で僕は、好きな人と好きな場所でおもしろいと思える展示を考え、時間を割いてくれる人に最高のもてなし次の企てを一緒にするのがいいとおもっている。これが唯一高級な商品であるARTのあるべき姿ではないか?
時計や著名なプロダクトメーカーの海外展示会では一流シェフがバイヤーをブースでもてなしながら商談をする。そう、展示会とは商談の場なのだ。ARTの展示会もいわば商談の場だと僕は理解している。共感したらぜひ何かやりましょう、おもしろかったらネタにしてください。
※とはいうものの誰でも見に来れます。来てね!
「ART FLAT」ではとてもかっこいい展示をつくれた。思わぬたくさんの人に見に来ていただいて本当にたのしかった。東京はやっぱりおもしろい。
写真:嶌原 佑矢 https://yuyashimahara.com/profile
注意:CALMA商品は展示会場でしか販売してません。