BEAMS JAPAN B gallery 東京「PEOPLE from the EUTOPIA」2021.4/2-4/25
緊急事態宣言初日、2021/04/2
静寂の中のにぎわい。花の都、新宿コロナ3丁目、BEAMSビルでカルマの個展は開催された。
テレビでは”ニュースバラエティ”が折れ線グラフの右肩上がりをなげき、ハッキリしたことは何ひとつ言わずに無意味な脅しをホラーのメロディーにのせて垂れ流す、そして飽きもせず人はそれを見続ける。
おかげで現実の新宿は人が少なく快適。
たくさんの人が意味の無い政治とは無関係に展示を楽しみに来てくれた事はこころからうれしい出来事。過去の自分に美しいこの展示構成と現実をみせてあげたい。手伝ってくれた仲間、Art &reason、Beamsの皆さんのおかげだと感謝、そして、大勢仲間を誘って展示をみてくれた方や、遠方から足を運んでくれた方、毎回来てくれるあなた、どこかで応援してくれていて初めておあいしたあなたにも感謝してます。
すこしでもあなたの生活の刺激となれたならそして、未来に誰かの役に立つ事であってほしい。
自然に軸足を置いた未来
まだ言語化されていない価値へのつなわたり
写真:嶌原佑矢
Bギャラリーウェブサイト
https://www.beams.co.jp/news/2384/
以下、ビームスウェブサイト紹介文
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この度「Bギャラリー」では、4月2日(金)より、CALMA by Ryo Okamoto『PEOPLE FROM THE EUTOPIA』を開催します。
岡本はロンドンにて美術を学んだ後に、日本、アメリカ、オランダにて作品を発表。2018年に未来の部族の生活様式および表現行為をコンセプトとした<CALMA>を立ち上げ、バイク、立体、平面、インスタレーションなど多様な手法を用いて作品をするアーティストです。
<CALMA>について岡本が「博物館で鑑賞する部族とは、遠い異国の密林の民であったり、あるいは数千年前の人類の記録をいいます。しかし、今を生きる我々もまた未来の鑑賞対象であるはずです。今、この時代をどう生きたか? 何を作り、何に重きを置き、何に問題定義して生きたのか? さまざまな事に思いをはせて作品を作っています。衣 / 食 / 住 / 移動 / 信仰対象 / 音楽や、時には医療に及ぶかもしれません。 」 と語るように、<CALMA>には博物学のアプローチが作品のコンセプトに用いられています。移動手段の道具としてのバイク、物資の保管庫としてのアルミニウムスーツケース、狩猟のための道具としての銛、衣服としてのレーシングスーツ、信仰対象として厨子にはいった鉱物など、架空の未来部族の営みと芸術的・装飾的な行為の”記録”を様々なメディアと手法を用いて作り上げています。
近年、<CALMA>は作品の発表場所として、地方の旅館やホテル、店舗などを作品の展示場所として選んでいます。ホワイトキューブのような非日常の空間ではなく、日常と地続きである空間で未来の部族の作品を展示することで、鑑賞者に現代を生きる私達の生活様式や自然環境を際立たせ、私たち人類が長い歴史の中で変えてきたもの/変化したことと、決して変えることがないこと/変化することがないことを意識させるとともに、未来の私たちについて思いを馳せることをうながします。
「CALMAとは未来の部族表現を現代におきかえたアートです。 博物館で鑑賞する部族とは、遠い異国の密林の民であったり、あるいは数千年前の人類の記録をいいます。しかし、今を生きる我々もまた未来の鑑賞対象であるはずです。今、この時代をどう生きたか?何を作り何に重きを置き何に問題定義して生きたのか?さまざまな事に思いをはせて作品を作っています。
衣 / 食 / 住 / 移動 / 信仰対象 / 音楽や、時には医療に及ぶかもしれません。 時と場所に合わせてそれぞれの<CALMA>のあるべき作品を表現しています。
現代では今を生きる部族のあるべき姿を作品展示し、未来では部族の資料としての博物館展示されるような世界観をめざしています。
重要視すべきは絵に描いた未来ではなく、地球環境という膨大な時間の中で生き抜いてきた生物や道具をアップデートし未来につなぎ飛躍させることだと信じている。まだまだ人が介入できていない宇宙が地球の中にあることを人間が軽視しているように感じます。人はまだ空中で生活はしていませんし、水中でも生活していません。新しい発想や物は混ぜることで産まれ、生物は混ざることで強くなります。人という特徴を最適化して生きられるような、そんな世界を感じるアートがつくれないかとカルマの世界観を部族という目線で構成しています 」ー 岡本亮
開催期間 2021年4月2日(金)〜4月25日(日)
開催店舗 ビームス ジャパン 5階