「モトコーミュージアム」 神戸2023/9/7- 12/24
2023年6月より制作開始。元町高架下開発の狼煙として、モトコーミュージアムの制作指揮、兼アーティストとして活動。その後6回全てのイベント統括ディレクションもこなした。
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■西日本旅客鉄道株式会社
元町⾼架通商店街(以下「モトコー」)においては、元町⾼架通商店街振興組合をはじめご契約者
様へ⾼架下返還のご相談をさせていただき、多くのご契約者様及び商店街の皆様にご理解を賜わる
と共に、耐震補強⼯事等、鉄道の更なる安全性向上に必要な⼯事を進めてまいりました。
⼯事完了後、⼀部の区画については、JR⻄⽇本不動産開発株式会社(本社:⼤阪市北区、代表取
締役社⻑:藤原 嘉⼈)による再整備建物が使⽤開始となっておりますが、この度、モトコーの新た
な価値創出に向けたステップとして、既存の再整備建物に加え、これまで多種多様な価値を⽣み出
してきたモトコーへの想いを込め、返還いただいた⾼架下にある物などをオマージュし、アート化
すると共に、それらを⽴体的に展⽰した「モトコーミュージアム」を暫定的に開業する運びとなりま
したので、お知らせいたします。
■プロデューサー 入川ひでと
神戸市、元町高架下に地元アーティスト・クリエイターがつくる
「モトコーミュージアム」が開館します。
今年9 月、兵庫県神戸市、元町高架下に「モトコーミュージアム」を開館します。
戦後、市民の生活に必要なものをいち早く取り揃え、日々の暮らしを豊かにしたモトコー。
高度経済成長時代、若者の夢を育み、港の発展を下支えしたモトコー。
多種多様な価値を生み出してきたモトコーへの想いを込め、
高架下にあるものを活用して歴史をオマージュ。アート化して立体的に展示します。
これまでの歴史に感謝と尊敬を込めて、未来へと繋ぐモトコーミュージアムをつくります。
■ディレクター CALMA 岡本亮
通常であれば、古い建物を壊し、新たな建物をたて儲かりそうなSHOPを入れるのが街の開発というもの、モトコーミュージアムは、老朽化の進む古い歴史ある建物ですがそれを捨てずにそのまま活用し、リアルな歴史資料として可能な限り利用する、『歴史を素材に手を加える』ミュージアム/ギャラリーです。
時代の流れで主たる機能がかわり、空洞化して行くスペースが街にはかならずでる。そこに自由と空間が必要なアーティストや衣/食/住/旅に興味を持つクリエイターが集い、街の価値を生む先駆けとなる突破口を開く姿を海外生活のなかで何度も体験してきました。大量の思い出のしみこんだここJR元町高架下でそれが実現していることが奇跡ではないかと思われます。今僕等の目に映る神戸の価値となる素材を厳選し、今までに無い「リアル神戸」をアーティスト達と創っていきたいと思います。
僕にとって、平面や立体、現代の芸術を扱う箱だけが芸術活動ではありません。むしろそれは輸入物のアート行為。この街を動かす問題定義こそが重要なARTだと考えています。
photo by 嶌原 佑矢