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2 months ago

何故バイクを作品を使うのか?
これにはたくさんの意味と、過去の思いがあります。まず、芸術という創作活動の邪魔になることをやっている場合ではない。人生はそんなに甘くないと若い頃は思っていました。しかし、人よりも強度をもってやれることの中にこそ自分自身の可能性があるときづきました。そこから私はいろいろと禁断の可能性をためしていきます。そして、体感するなかでで頭で考えるのでは無く、直感的(本能的)に鳥肌が立ったサブジェクトにたいして作品の素材にする価値があると認識しました。オフロードバイクはまさに乗ったときに、馬のような自由を手に入れたように震えたのです。もともとオフロードバイクがかっこいいとは思っていませんでした。

そこから、この感動をかみしめるように、バイクとの付き合いが始まります。この乗り物を馬のように乗りこなせば、現代人が捨ててきた、国内外とわず現代人が捨てた北景色を取り戻す事ができます。
ひとは、道路という秩序をもうけることで、安全で便利で簡単に目的地に行けるようになりましたが、しかし、自由と引き換えに山や川を縦横無尽にかけめぐることでしか見れない自然の景色を捨ててしまったのです。今山の中や自然で、馬を乗っていた頃、山を越えていた頃の景色をみている現代人はほとんどいません。私の地元は田舎で何もないという人の周りにはだいたい自然が広がっていますが、脳内や生活は都会人と同じ生活しかしていないので「何もない」というように言う。しかしそれは、ここは安全ですよと言う国が決め手ルールの上でだけ生活しているから何もみえてこないのです。世界は端から端まで、素晴らしい世界に満ちあふれている。その世界の見方と、味わい方をすてているだけなのです。

旨く乗ればまるで馬のように乗れるバイク。これは乗れるようになるしかない。日本最大のエンデューロレースに数々参戦し、まるで馬を飼育しているようにバイクのメンテナンスや走破能力を上げていく日々を重ねながら、バイクと自分の関係性を深め充分に理解しました。そして、自分が得ている世界や感動をどのように表現するのかを考えていくことでいまの作品「キャリア」がうまれたのです。
「キャリア」の形を変えることで、積載する道具やものをレイアウトすることで、この乗り物で作家が何をしようとして、何を見ようとしているのか?想像することができます。タダの乗り物では無く、「自由の象徴」として「世界を押し広げる」乗り物を支持体にした作品から広がる景色を想像してもらいたい。これだけ乗れるようになると、自由が広がることになり、死ぬまで見れないような世界が膨大に広がってゆく。

OFFROAD=ロードをオフする=秩序の外=自由

そんな自由と解放を表現しているのがこの作品です。